競馬ファンの中には「本命馬は買いたくない」「人気馬は妙味がない」と言って、毎回穴馬ばかり狙ってしまう人がいます。私もそうです。
そんな人たちの行動には、共通する”心理”や”落とし穴”があるのです。
今回は、俗に言う「穴馬しか買わない病」の正体に迫ります。
◆ 症状①:人気馬=つまらない
「どうせ1番人気が勝つなら競馬は面白くない」
そんな気持ち、あなたにもありませんか?
穴党の人は、”波乱”こそ競馬の魅力だと感じています。
3連単万馬券を取ったときの高揚感、一発逆転の快感。
この快楽がクセになってしまうのです。
心理学的には、これを「ギャンブラーの誤謬」と呼びます。低確率の大当たりを一度経験すると、その記憶が強烈に残り、「また来るはず」と期待してしまう現象です。
◆ 症状②:当たらない=でも楽しい
不思議なのが、穴馬ばかり買っていると、的中率は下がるはずなのに楽しめてしまう点。
なぜかというと「当たらないのはしょうがない。でも当たったらデカい!」という自己正当化ができるからです。
つまり、リスクが高い分、負けたときのダメージが小さく感じる。
逆に、本命馬を買って負けたときは「なんでこんなの買ったんだ」と後悔が大きいのです。
この心理を「損失回避バイアス」と言います。100円失うダメージと、100円得る喜びでは、失う時の方が心理的に2倍以上大きく感じるという人間の特性です。
◆ 症状③:万馬券体験が忘れられない
多くの穴党がこの病にかかるきっかけが「一度でも万馬券を当ててしまった経験」です。
たとえば、初めて3連単で10万円以上当てた日。
その快感が脳裏に焼きつき、以降は「またあの夢をもう一度…」とハマっていきます。
でも冷静に考えれば、年間トータルで見ると回収率が低くなるケースも少なくありません。
統計的に見ると、穴馬狙いの回収率は70-80%程度に留まることが多く、長期的には資金が減っていくのが現実です。一方、本命・対抗を中心に組み立てた馬券は回収率80-90%を維持しやすく、収支が安定します。
◆ 症状④:データより「ロマン」を重視
穴党の特徴として、「データよりもストーリー性」を重視する傾向があります。
例えば:
- 「休み明けでも気合が入っていそう」
- 「この騎手は一発ある」
- 「前走は不利があった」
これらは決して間違いではありませんが、確率を無視したロマン重視の予想になりがちです。データに基づく冷静な判断と、ロマンのバランスが大切です。
◆ 脱出法:人気馬も選択肢に
“穴馬しか買わない病”から抜け出すには、「人気馬も妙味次第で買う」という柔軟さが必要です。
たとえば…
- 展開利がある人気馬
- 枠順や脚質が完璧な本命馬
- 馬場や距離が得意な条件の人気馬
こうしたときには、素直に人気馬を中心視する勇気も大事です。
実践的な改善策
- 資金を分ける:全体の70%は本命・対抗、30%は穴狙いなど、バランスを取る
- 記録をつける:穴狙い馬券と本命馬券の回収率を記録し、客観的に評価する
- 1レースは本命勝負:1日のうち1レースだけは本命を軸にすると決める
- 期待値を計算:オッズと勝率を見比べて、期待値がプラスか確認する
◆ まとめ:「勝ちたい」のか「夢を見たい」のか
穴馬しか買わない病は、「馬券で勝ちたい」のか「夢を見たい」のかがブレている状態です。
もし本気で収支をプラスにしたいなら、本命・対抗も視野に入れたバランスの良い馬券術が必要。
でも「当たった時の興奮が最高!」という楽しみ方も、もちろんアリです。
大事なのは、自分がどちらのスタイルで競馬を楽しみたいのかを自覚すること。そうすれば、「なんで当たらないんだ…」という無駄な後悔も減っていきます。
あなたはどちらのタイプですか?

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